定期購読ドール
クラスメートたちに視線を送っても、誰も内田のことなんてみていない。


「どうせだから静かなトイレに行こうよ。体育館横のさ」


アケミがそう言って歩き出す。


「そ、そんな遠くまで行かなくても……」


「なにか文句あんの?」


耳元に口を寄せてそう言われると、もうなにも言い返す事はできなかったのだった。
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