星の手紙
10年後
「ちょっとあんたたち」
お母さんに呼ばれて、あたしとお姉ちゃんはリビングへやってきていた。
「なに、お母さん」
あたしは大学卒業後実家へ戻って就職し、またこの家で暮らし始めていた。
「今から神社へ行きなさい」
「なによ急に」
出勤準備をしていたお姉ちゃんが、スーツ姿でしかめっ面をした。
あたしも、これからデートの約束がある。
「いいから。仕事やデートよりも大事なことなのよ」
そう言い、お母さんはあたしとお姉ちゃんの背中を押して、あたしたちは転げるようにして家を出た。
お母さんに呼ばれて、あたしとお姉ちゃんはリビングへやってきていた。
「なに、お母さん」
あたしは大学卒業後実家へ戻って就職し、またこの家で暮らし始めていた。
「今から神社へ行きなさい」
「なによ急に」
出勤準備をしていたお姉ちゃんが、スーツ姿でしかめっ面をした。
あたしも、これからデートの約束がある。
「いいから。仕事やデートよりも大事なことなのよ」
そう言い、お母さんはあたしとお姉ちゃんの背中を押して、あたしたちは転げるようにして家を出た。