星の手紙
理解した次の瞬間、あたしの体温は10度ほど急上昇した。


「なっ……えっ……」


言葉が出てこない。


鞄を胸の前で抱きかかえ、力を込める。


修一と目が合った瞬間あたしは教室を駆け出していた。


なに今の?


なに、今の!?


人生初めての告白は何の前触れもなくやってきた。


誰もいない廊下を走り、スピードを付けて階段を駆け下りる。


でないと修一に追いつかれてしまいそうな気がした。
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