星の手紙
修一が真剣な表情で頷くものだから、あたしは思わず笑ってしまった。


「星が子供を産むの?」


「この町ではそう言われてる」


「そんな話聞いたことないよ」


「俺も、ついこの前爺ちゃんから初めて聞いた」


修一はそう言って笑った。


「星から生まれた子供はこの町で大切に育てられるんだ」


「へぇ、そうなんだ」


そう言えば、あたしとお姉ちゃんは神社で拾われたと昔聞いたっけ。


あれが本当のことなのかどうか、未だにわからない。


でも、そんな冗談を言うような両親じゃないから、きっとあたしとお姉ちゃんは拾われた子供だったんだろう。


「面白い話をありがとう。気を付けて帰ってね」


分かれ道に差し掛かり、あたしは修一へ向けてそう言ったのだった。
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