星の手紙
あたしはおばさんにお姉ちゃんを任せて、先に岩の上によじ登った。


手を伸ばし、お姉ちゃんの腕をつかむ。


「せーっの!」


おばさんと掛け声を合わせてお姉ちゃんの体を岩の上へと引き上げた。


「爆発まであと何分!?」


「後3分よ」


あたしは自分の胸元からネックレスと取り出した。


星の半分がとても熱くなっていることに気が付いた。


あたしはそれを握りしめ、お姉ちゃんに向き直る。
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