恋愛請求書

 早川 理都 (はやかわ りつ)。2年生。

俺は友達もいるし、親孝行もできる、
ごく普通の高校  ....のはずだった。

 俺が変わってしまったのは先週の火曜日。
学校から家に帰ると、机の上に「恋愛請求書」が置いてあった。

「何だよ、これ。」

気持ち悪い。

俺は一人暮らしだし、一応兄にも鍵を渡してはあるが、彼がこんなものを置いておくわけがない。

「どうするか...」

直ぐに警察を呼んでもよかったが、もし兄がやっていたとしたら、
笑い話では終わらせられない。

そう思った俺は、とりあえず兄に電話を入れることにした。
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