ラヴ・ミー・テンダー
私は"どうぞ”と目だけで岩橋氏に返事をした。

「柳田先生の代わりに書いてくれる人を今から探してくれないかな?」

そう言った岩橋氏に、
「はい…えっと、何かあったんですか?」

皆川さんは聞いた。

「実は…」

岩橋氏は手紙のことを話した。

「それって、大変なことですよね?

一体誰がそんなことを…」

皆川さんは私に視線を向けると、
「2ヶ月って言っても、まだ時間がありますよね?

柳田先生が思い切って1から書き直した方が早いんじゃないかと思うんですけど」
と、言った。

「それもそうか…」

皆川さんの提案に私は呟いた。

「今回は違う話を書いて、先日に先生が出した『隣人ジュリエッタ』は落ち着いたら掲載をする方がいいんじゃないかと思います。

私はその方がいいと思うんですけど、岩橋さんはどう思われますか?」

皆川さんは岩橋氏に意見を求めた。
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