ラヴ・ミー・テンダー
ミヤジは私の顔をじっと見つめてきた。

「な、何?」

落ち着いてワッフルを食べることができやしない。

と言うか、食べたいんだったら自分で頼んで食べてくれ。

「今のところは手紙だけだと思うけど、もし被害がひどくなるようだったら警察に相談するんだぞ」

「わかってるよ」

「それにしても…」

返事をした私に、ミヤジはそう呟いて考え込んだ。

「何でそいつ、できたばかりの話の内容もわかっていたうえに佃の家を知っていたんだろうな」
と、ミヤジは言った。

「えっ?」

思わず聞き返した私はミヤジの顔を見つめた。

「何か奇妙だと思わないか?」

「い、言われてみれば…」

封筒には特に宛先は書いていなかったし、郵便で届けられたと言う感じもなかった。
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