ラヴ・ミー・テンダー
「ああ、これは…」
「始まった…」
マスターが待っていたと言わんばかりにデンモクとマイクを私に渡してきた。
ピピッとデンモクを操作してテレビ画面に向かって送信すると、マイクを手に持った。
テレビ画面がカラオケの画面に変わって、店内にメロディーが流れる。
「出たよ…」
「陽葵ちゃんの失恋ソング…」
ミヤジと聖恵はお互いの顔を見あわせると、
「宮史郎とぴんからトリオの『女のみち』」
同時に言って、息を吐いたのだった。
「いつも思うけど、何で選曲がこれなんだよ…。
宇多田ヒカルとか大塚愛とかプリンセスプリンセスとか槇原敬之とか…もっと他にもいろいろあるだろうが」
「…私に言われても困ります」
2人がそんな会話をしていたことを歌っている私の耳に入らなかった。
「始まった…」
マスターが待っていたと言わんばかりにデンモクとマイクを私に渡してきた。
ピピッとデンモクを操作してテレビ画面に向かって送信すると、マイクを手に持った。
テレビ画面がカラオケの画面に変わって、店内にメロディーが流れる。
「出たよ…」
「陽葵ちゃんの失恋ソング…」
ミヤジと聖恵はお互いの顔を見あわせると、
「宮史郎とぴんからトリオの『女のみち』」
同時に言って、息を吐いたのだった。
「いつも思うけど、何で選曲がこれなんだよ…。
宇多田ヒカルとか大塚愛とかプリンセスプリンセスとか槇原敬之とか…もっと他にもいろいろあるだろうが」
「…私に言われても困ります」
2人がそんな会話をしていたことを歌っている私の耳に入らなかった。