ラヴ・ミー・テンダー
第2部*スローなブギにしてくれ
1・佃3姉弟全員集合!
長かった梅雨も明けて、季節は夏本番である。
その日の夕方、私は金時計が有名な駅の前で待ち合わせをしていた。
「夕方になってもまだ暑いわねえ」
ミントグリーンのノースリーブワンピースに身を包んでいる私はカバンからハンカチを取り出すと、汗を拭った。
腕時計に視線を向けると、7時を過ぎたところだった。
朝ではなく、夜である。
ようやく暗くなり始めてきた空を見あげながら、彼らがくるのを私は待っていた。
「早くビール飲みたい…」
夏は嫌いと言う訳ではないが、腰まであるロングヘアーである自分としては夏は厳しい季節である。
少しでも涼しさを感じるために編み込みアレンジにして頭に巻きつけてある。
「早くこないかな…」
暑さを肌で感じながら呟いた時だった。
その日の夕方、私は金時計が有名な駅の前で待ち合わせをしていた。
「夕方になってもまだ暑いわねえ」
ミントグリーンのノースリーブワンピースに身を包んでいる私はカバンからハンカチを取り出すと、汗を拭った。
腕時計に視線を向けると、7時を過ぎたところだった。
朝ではなく、夜である。
ようやく暗くなり始めてきた空を見あげながら、彼らがくるのを私は待っていた。
「早くビール飲みたい…」
夏は嫌いと言う訳ではないが、腰まであるロングヘアーである自分としては夏は厳しい季節である。
少しでも涼しさを感じるために編み込みアレンジにして頭に巻きつけてある。
「早くこないかな…」
暑さを肌で感じながら呟いた時だった。