ラヴ・ミー・テンダー
「すっごい男らしい人だよ。

陽葵ちゃんの家にきた暴漢を彼が1人で倒しちゃったくらいなんだから」

背負投げの動作をしながら言った芽実に、
「何それ、会いたいんだけど!」

日生は手をたたきながら言った。

「わかったわかった、会わせてあげるから」

そんな日生をなだめながら、私は言った。

「えっ、マジで!?」

身を乗り出して聞いてきた日生に、
「1ヶ月くらいはこっちにいるんでしょ?」

私は言った。

「おう、また今年も陽葵姉ちゃんの家に世話になるわ」

日生は言い返した。

「じゃあ、武智さんの都合のいい日を聞いてみるから」

私はカバンからスマートフォンを取り出すと、武智さんにメッセージを送った。

すぐに返信がきた。
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