慟哭、禁断の果てに
きれいに平らげて、洗いものをしてくれる。

私がやるというと、美味しいご飯を作ってもらってる
お礼だから、、、

そう言って、どんなに遅くなってもそれだけは
欠かさずにしてくれる

和宏さんは、本当に優しい。

カチャカチャと、洗いものをする和宏さんの隣へ立つ

「ん?どうしたの?」
「ううん。なんか、隣にいたくて、、、」
「舞?なんかあった?」

洗う手を止めて、まとわりついた泡を洗い流す

その泡が今の自分に見えて、排水口へ落ちていくのを
茫然と眺めていた。


ん?、と催促されて私は重い口をあけた

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