慟哭、禁断の果てに
そんな唯一の身内だった祖母も三年前、私の成人を
見届けるようにして旅立った

他に身寄りもない。
祖母は親族とも疎遠になっていた。

母のこととなにか関係はしてるのだろうと、薄々は
気付いていた



だから、永代供養にして私は長く過ごした街を
離れた

強く生きるために、、、

祖母の位牌を手にして、新天地へと降り立った

そこで出逢った

初めての恋、初めて心を許せた人

それなのに、想いは届くことはない

初恋は実らない

単なる迷信だと思っていたけど、どうやら本当らしい



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