慟哭、禁断の果てに
用事なんか、ないくせに、、、

嘘ついちゃったな。

冷静になって考えれば、なんて幼い行動をとったんだ
ろうと、自分の意気地のなさにほとほと呆れる

誰のことも信用しないなんて、口では偉そうなこと
言っておいて、線を引かれた途端に怖気づいて、
逃げ出す愚か者だ


カツンカツンとヒールの音がやけに煩わしく響く

「はぁー、、、」

盛大に溜め息を吐くと、後ろから私を呼ぶ声がした

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