慟哭、禁断の果てに
怖くて、俯いたまま顔をあげることが出来ずにいた

どんな顔してるか、何を言われるのか、

静寂の緊張感を糸が縫う

この時の重々しく、不穏なまでの空気感は息をする
ことも忘れるほどだった

ジットリとした嫌な汗が背中をつたっていく



「、、、、ごめん、、、」





沈黙を破り、和宏さんから絞り出された言葉は、
私を崖から突き落とした

全身の血の気がサーッと引いていくのが分かった

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