慟哭、禁断の果てに
和宏さんの口から発せられたのは、私が到底納得する
ような返事ではなかった


歯切れの悪い

曖昧で、有耶無耶で、ひどく腹立たしかった


「ダメなんだ、、、君だけは、ダメなんだ、、」

微動だにせず、ただ、ポツリポツリと口を出すだけ

さっきまでの高揚した、ふわふわな舞い上がる気分は
真っ青で冷たい空に吸い込まれていった

私の想いだけを放り投げて、、、


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