慟哭、禁断の果てに
失恋からもうじき半年、私はだいぶ吹っ切れて引っ越し
の片付けに追われていた

季節も巡り、初夏の声も聴こえてきそうな晴天

新しい引っ越し先は横浜にした

理由はない。

ただ、思い出の沢山あるこの街からは離れたかった

彼の知らない、届かない別の場所へ行きたかった

ここには、辛いことも嬉しいことも、幸せも、
全部あるから

だから、ここにいたらいつまでも縛られて抜け出せない

断ち切りたかったから、、、

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