慟哭、禁断の果てに
けど、無下にも出来なかった

泣き続けたときの自分を見てるみたいで、私は何も
言えずに押し黙った

「引っ越すの?、、、」
「はい。午後には引っ越し業者さんが来ます」

和宏さんを前にしたら、取り乱すかと思っていたけど
案外落ち着いてる自分がいた

杞憂に過ぎなかったらしい

「そうか、、、どこへって聞いてもいい?」

私は首を横に振った
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