慟哭、禁断の果てに

もう、大丈夫。

何を聞いても驚かない

「舞ちゃんのお母さんと、俺の父が出会ったのは
俺が8歳のとき。所謂、不倫だった。母はそれを
黙認していたんだ。世間体が大事でね。それから
一年が過ぎた頃だった。舞ちゃんのお母さんの妊娠が
分かったんだ。父はずいぶん悩んだらしい。
だけど、舞ちゃんのお母さんは頑なに産むことを
望んだ。そして、俺が10歳のとき、舞ちゃんが産まれた
それからも、父たちの関係は続いていた。
母が病気になるまでは、、、。それで、父は懺悔の
つもりだったんだろう。不倫を解消して、献身的に
母を支えるようになった。それが、まさか、、、
悲劇を呼ぶとは知らずにね。」