慟哭、禁断の果てに
ぶっちゃけ言ってしまえば、半年やそこらで
私の何が分かるのか、私の素性すら知らない

ただ、夜の街で、きらびやかな店でヨイショするだけ
の会話の中でどれだけ私を見破れると言うのか

表面だけの薄っぺらな確信など何の役にも立たない

「何の確信ですか?私に何が出来ると?」
「その笑顔は自然のもの。作り込まれた会話とは違う
そうでしょ?」
「、、、、」

ぐうの音も出ない

彼は営業マンだと言った

人との会話のなりは、意図も容易いということなのか
すべてを透視されたようで、居心地は最悪だ

彼の裏表のない笑顔に、私はマリオネットのように
無心に操られるだけ



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