慟哭、禁断の果てに
和宏さんの手の温もりが、ジクジクと痛い

この人の中に、私と同じ血が流れてる

私達はこの現実から目を背けてはいけないんだ

悲痛なまでの叫びは浄化されることなく、永遠に
胸のなかで轟き続けるんだ

「舞ちゃんはどうしたい?」

「そんなの、、、分からない。だって、、、兄妹の
事実は消えないし、想いを遂げても幸せになれるか
なんて保証はない。」

「、、、そうだね。辛いだけかもしれない。」

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