世界の終わりを君と過ごす
「じゃあさ…死んでよ。」

「なっ!?」

玲奈…どうしてそんなこと平然と言えるの。

神経どうかしてるんじゃない…?

すると今まで見てるだけでなにもしなかった美智子が言った。

「それは流石に…ダメだと思う…
私達、捕まっちゃう。」

ふっ。所詮そんなもんなのね。

私が可哀想とかそんなのじゃなくて、
ただ自分の身が危ないからじゃない。

笑わせないでよ。
「は?美智子まで私を裏切るの?」

玲奈が言った。

「ううん」

美智子が「言いたいことはそうじゃない」とでも言うように言った。

「だよね!んーじゃーとりま心身ともに清めたところから始めよっか。」

え…?

そう言うと、玲奈はロッカーからトイレの床を拭くモップを取り出し、さらに、バケツを用意した。

嫌な予感がする。

背筋にむしずがはしった。

私は美智子と麻衣と香澄の3人がかりでおさえつけられた。

この3人が率先してこの役割にまわったらしい。

おそらく、自分の手を汚さないためだろう。

あんたたちってどうしてこうなの?
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