君に何度でも会いに行くよーー
「深鈴ーーーーーーーー、



俺はーー、深鈴が好きだ。


ずっと好きだった。



君が、居なくなっても好きだよ」




私ーーーーーーーーーー、死んでる?



嘘だ。






うそ。





「私、、生きてないの?



私、、会いたくてずっと会いにーー世良に、あの日も会いにーー「ごめん、守れなくて。
けど、今度は俺が会いに行くよ!」



世良ーー?


道路を挟んだ目と鼻の先に君が居た。

視界がぼやける。

霞んで、どうしようもない。

行き交う車。
君が走ったーー。

君が私に会いに来るーー。




「もう、危ない橋渡らないで。
帰って来てよ、待ってる。

ずっと、ずっと待ってる」


君の言葉の意味。

ピッーーーピッーー



そうだ。


私は今ーーーー、機械に繋がられている。


意識のない魂だけの私。

空っぽな体。


私はーーーーーーーー死んでない。











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