チマツリ成人式〜時効なんて、あるわけないでしょ?〜
「出てこいよ!隠れたって無駄だからな!」

そう言って私を探し始めた後中と前島。

2人が私より出入り口に遠い場所に行った時、私は隠れるのをやめた。

「どこ探してんの?ここだよ。」

馬鹿にしたような口調で言った。

「あんたさあ…よく平気な顔してられるよね…」

後中が涙目になりながら言った。

「何が?」

「同級生3人死んだんだよ?2年の時アンタも同じクラスだったでしょ?!何とも思わないの?!」

あーあ、汚ったない泣き顔だな…
でもさ、自分の悪事を棚に上げて泣く権利なんて無いんじゃないの?

「はぁ?何とも思わないに決まってんじゃん?あんなゴミ死んで当然。先生が仇とってくれてスカッとしたけど?」
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