やっぱりそれはどうでもいい世界だった世界
起床
朝、いつものように起きると

いつもの音が聞こえた。

人の話す音、歩く音、鳥の羽ばたく音。

起きたばかりの僕が、ベッドと同じリズムできしむ。

ミシミシと重い体を重力に逆らって動かす。

それはそれは朝から大変な重労働だ。

それをやってのける、僕達、地球に生きている生物は

神よりも偉大な存在ではないのか。

そもそも、神とは………

長くなる。こんな事をしている場合ではない。

というのも、もう待ち合わせの時間を10分も過ぎている。

待たせている彼女は何通もメッセージを送っていた。

『まだ?』『何してるの?』『早くして』

「ごめん」とだけ打ち急いで家を出た。
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