先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
「お前を抱きたいって言っただろ?」
そう言って、そのまま寝室に連れて行き、ゆっくりと花笑をベッドに降ろした。
上着を脱ぎ、花笑の上をまたぎながらネクタイを取る。
「あっあのっ」
赤い顔をして焦り、ずりずりと上へずれていくのを追いかけるように四つん這いになって花笑を囲った。
「必要なものって‥?」
さっきの言葉が気になったのか上目使いで聞いてくるから、にっと不敵な笑みを浮かべた。
「安心しろ、ここにはあるから、思う存分花笑を抱ける。」
「ぅっ~~~~っ」
とうとう顔を覆い恥ずかしがる花笑の腕を剥がし、横を向く頬にキスをして耳元にささやいた。
「もう我慢の限界だ。抱かせろよ…」
ピクリと肩を震わし、目を潤ませたままこちらを向いた花笑は小さな声で、
「やっ、優しくお願いします…」
その言葉を皮切りに、キスを再開した。
手を握り、深いキスに何度も吐息が漏れ、強張っていた身体も力が抜けていく。
首筋へ唇を落としながらブラウスのボタンを開け、胸元に強く吸い付き所有印を押した。