先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

マドンナの憂鬱

西川said
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私は西川遥加。
営業部のマドンナと言われている。

頭良し、顔良し、スタイル良し。
全て持ってる私はみんなから一目置かれている。

なのに…

周りの男どもからちやほやされてるのに恋愛はうまくいかない。
いいなと思ってる男にはすでに彼女がいるし、寄ってくるのはステイタスの低いブ男ばかり。
合コンに行きまくって理想の相手を探してるけどこれもうまくいかない。

「なんなの一体！」

私ももう29。
周りの同期は次々結婚していくのを見て、わかりやすく焦ってる。

あんまり近場で男を漁りたくないけどこの際しょうがない。
独り身の将来有望なイケメンを当たろうかと、周りを見てみる。

小山…ダメダメ。一個上の先輩だけど、顔も普通、背も普通、毎日のように山片課長にどやされてるから出世も期待できない。

山片課長…顔良し、スタイル良し、既に役職付き。ちょっと怖いけど彼女には優しそう？うん。候補の一人決定。

日野くん…年下だけど将来有望な若手の筆頭。爽やかなイケメン。うん、無いこともないな。

置田くん…将来のオキタコーポレーション社長。確実にステイタス良し。でも年下過ぎる？