先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
「あの、どうしました?」
西川さんはカンカンでまだお説教が続くと思ったら横から天の助けが!
「どうしたもこうしたも、資料のデータが間違ってるのよ!よくこんなもの出せたわね!」
「すいません。私の確認不足です。すぐに修正しますので」
「指導係のあなたがしっかりしてくれなきゃ困るのよ!」
「申し訳ありません・・」
頭を下げて私のために誤ってくれたのは席を外していた私の隣の松崎花笑さん。私もあわてて立って頭を下げる。
「もう、頼むわよ!」
西川さんはまだぷりぷり怒りながらも自分のデスクに帰っていった。
美人でグラマー、営業部のマドンナと言われている西川さんだけど、私にとっては何かにつけ怒ってくるから鬼にしか見えない…トホホ
ホッとしたけどすぐに松崎さんの方に向いて謝る
「花笑さん、すいません。」
はぁー私っていつもおっちょこちょいで何かやらしてしまう。また指導係の花笑さんに迷惑をかけてしまった。
「いいのよ、知佳ちゃん。今すぐやれば挽回できるから。さあ、落ち込むよりも私も手伝うから早く直しちゃいましょう。」
「はい!ありがとうございます!」