先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
「今はもう大丈夫なんですよね?」
「そうね!操さんのように素敵な女性になりたい。憧れの人だわ!それに、私達も婚約したことを伝えたらおめでとうって言ってくれて………嬉しかった」
ちょっと涙ぐんで笑う花笑さんにホッとした。
その後、花笑さんの同期の人も来て楽しそうに話してるから、私は美味しい料理に集中した。
もちろんお酒もガンガン頂きます!
そういえば里佳子達はどこへ?と見回すと、なんと西川さんを取り巻いて他の女性達と一緒にいる!
「西川さん、何でそんなに色っぽいんですか?」
「それに男性陣にも人気でうらやましい……」
「どうやったら西川さんみたいになれますか!」
「フフフ、私の魅力に靡かない男はいないのよ!どうやって男の気を引くか教えてあげるわ。付いてきなさい!」
「「「はい!」」」
ぞろぞろと付いていく里佳子達。
里佳子!紗季!どんだけ必死なの!?
あははは~、顔はひきつるけど笑うしかない。
「そういえば日野さんは何処へ?あ、いた……」
探して見たら、あちらはあちらで女性に囲まれてた。
綺麗な人たちに囲まれて日野さん楽しそう。やっぱり何処へ行っても人気なんだな…。
私なんて飲み友としか思ってないんだろうな。
帰りに誘われたことも忘れて自棄になってお酒をあおった。