先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

知佳ちゃんも手伝ってくれて用意した料理は、唐揚げ、天ぷら、牛肉のしぐれ煮、生ハムのカルパッチョ、カプレーゼ、ほうれん草とベーコンのキッシュ、有り合わせ野菜のバーニャカウダ、枝豆のペペロンチーノ風、そしてメインの航さんのお寿司!
時間も無い中、かんたんレシピを駆使してなんとかできて、ソファー前のテーブルに並べた。

「お~旨そう!」

「準備できましたよ!食べましょ」

「では、まず部長のシャンパンから開けましょう」

西川さんが徐に部長からもらったシャンパンを出す。
おお~っと盛り上がって小山さんがパンっといい音を出して開けてくれた。

「松崎さんはこっちね」

部長からのもうひとつの箱を取り上げ開けてくれる。
それはノンアルコールのスパークリングワインだった。

「お酒の弱いあなたにはこっちね。結構いいお値段するわよこれ」

「わあ、ありがとうございます!気使って頂いて部長にもお礼しないと!」

高級そうなボトルを傾け西川さんが注いでくれたワインはロゼでキレイなピンク色の弾ける様を見つめた。
そして知佳ちゃんが買ってきてくれたケーキを出してくれて、そこにはデコレーションケーキにハッピーバースデーとハッピーウェディングのプレートが一緒に飾ってあってちょっと感動。
真ん中にいた浅野さんが蝋燭に火を点けてくれた。

< 258 / 272 >

この作品をシェア

pagetop