先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

「結局、誰なのか見当つかない・・」

里美と電話で話してるとき最近の様子を報告してみたけど、私が鈍感すぎるのか花笑さんたちが隠すのがうまいのか
ピンとくるような出来事はなかった。
みんな怪しいようなそうでないような・・・

「じゃあさ、こんな作戦どう?」

里美が持ちかけた作戦は、~男性陣にこっそり陰から「コウくん」と呼びかけてみる~だった。

「え~やだよなんか」
こっそりとかこそこそするの性に合わないしばれたらやだし。

「今ある手がかりはコウくんしかないんだよ!それ使わないでどうすんの?」

なんだかんだ言いくるめられて、

「じゃ、健闘を祈る!」

と言って、さっさと電話を切られてしまった。

確かに、今ある手がかりは「コウくん」しかない・・
一人一人やっていくのは面倒だし3人でいるとこに遭遇できればいっぺんに終わるのにな~~

と、思っていたら絶好のチャンスが!!

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