先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
次の日、朝方まで話し込んで寝不足な私達。朝食が終って部屋へ戻る途中、前でわいわい何処へ行く?と相談してた団体から、二人の男の人がこちらへ寄ってきた。
「あのっ松崎さん、今日の観光一緒に行かない?」
ニコニコ笑いながら問いかける。
さっき食堂でチラチラこちら見てた人達だな、と思いながら横を見ると困った顔の花笑さん
「ごめんなさい。昨日の件で課長達が帰って来ないと落ち着かないので、ホテルで待ってます」
「そ、そうか。そうだよね。」
と言ってそそくさと去っていく
「花笑さんってホントにモテますよね」
「えっなんで?」
ほっとしてた顔がびっくりしてる
「前にも見たことあったんで、告白シーン。」
なんとも言えない表情の花笑さん
「なんか、付き合うってどこまでですか?って手伝いの話だと思って、告白と分かってない話し方が可笑しくて笑えましたけど」
「うーんそうなのかな?いつの事だろう?よくお手伝い頼まれるから…」
と真剣に思い出そうとしている。やっぱり天然!気づいていなかった!
「あっはは、最高です花笑さん!」
可笑しくって笑っている間も花笑さんは?がいっぱいの様だった。