先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
まさかまさかの!?
それから、部屋に戻って、寝不足なこともありウトウトとしながら課長たちが帰ってくるのを待っていた。
花笑さんは私に付き合って一緒に待ってることないからどこかに行って来たら?と言われたけど、何となく観光する気分じゃなくて一緒に待ってることにした。
「日野君とどこか行ってきたらいいのに。私が連れてってもらうように頼んでこようか?」
と、とってもありがたい申し出なんだけども、今一緒になんてなったら何しでかすかわからないから遠慮した。
せっかくなのにもったいないな、と言いながらもまだ告白する勇気の無い私に、
「ゆっくり恋心を温めるといいよ」
と言ってくれ、優しく見守ってくれるようで嬉しかった。
浅い眠りにまどろんでるとパタパタと花笑さんが動き出して「帰って来たみたい」と嬉しそうに言った。
私達は急いでホールに向かった。
ホールに着くと昨日サポートをしていたメンバーがみんないて山片課長達を取り囲んでいた。