先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

花曇りのち晴れ渡る花笑み

花曇りの恋は思うようにいかない

花笑Side
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今日は金曜日

かわいい後輩、知佳ちゃんと飲み来ている。
お酒の席は楽しくて好きだし、知佳ちゃんとおしゃべりする時間は私の癒しの時間でもある。
でも、お酒にはめっぽう弱い。
酒豪の知佳ちゃんに合わせるととんでもないことになるからいつもウーロン茶かアルコールの弱いサワーを飲んでいる。

今日はあまりしたことのない恋バナを振ってきた知佳ちゃん。
自分のことを謙遜して全然モテない何て言うから、知佳ちゃんにしかない魅力を教えてあげた。

「こぼれそうなクリクリの目も、ふわふわの髪の毛も、ぽってりした唇もとっても魅力的よ」

両手で頬を挟んで引き寄せながらゆっくりとひとつひとつ教えてあげる。
それに元気で素直でかわいい女の子なのに、知佳ちゃんこそファンが多いと思う。

「いるわよ、好きな人」

お酒の勢いか、思わずいつもは言わない好きな人の話を口走ってしまった。
「えっ！」と知佳ちゃんも驚いている

「付き合ってる…と言ってもいいのかな・・」
ほうっとため息ひとつ。

「えっどういうことですか？ってか好きな人って誰ですか？」