先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
航said
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思ったよりも仕事が早く終わり、
たまには早く来て花笑を待っていようと、待ち合わせのホールに着いた。
待ってる間に映画のチケットを予約してると声をかけられた。
「こうくん!」
「ん?花笑?随分早いな」
「こうくんこそ!こんなに早くどうしたの?」
「ああ、仕事が早く終わったからな、たまには早めに来てみようと……、ん?なんだ?」
ニコニコとこちらを見つめてくる花笑。
「会社以外でこうくんに会うの久しぶりで嬉しくて…」
職場と違って今日はメガネをかけてない。
笑いながらも目にうっすら涙をためて、本当に嬉しそうに言うものだから焦ってしまう。
「おい、そんな泣くほどのことか?」
「だって、最近ホントに会ってくれないし、西川さんといつも一緒にいるし……」
今度はうつむき、拗ねたように言ってくるから、顔を覗き込んだ。
「最近本当に忙しかったんだ、仕方ないだろ。それに何で西川が出てくるんだ?」
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思ったよりも仕事が早く終わり、
たまには早く来て花笑を待っていようと、待ち合わせのホールに着いた。
待ってる間に映画のチケットを予約してると声をかけられた。
「こうくん!」
「ん?花笑?随分早いな」
「こうくんこそ!こんなに早くどうしたの?」
「ああ、仕事が早く終わったからな、たまには早めに来てみようと……、ん?なんだ?」
ニコニコとこちらを見つめてくる花笑。
「会社以外でこうくんに会うの久しぶりで嬉しくて…」
職場と違って今日はメガネをかけてない。
笑いながらも目にうっすら涙をためて、本当に嬉しそうに言うものだから焦ってしまう。
「おい、そんな泣くほどのことか?」
「だって、最近ホントに会ってくれないし、西川さんといつも一緒にいるし……」
今度はうつむき、拗ねたように言ってくるから、顔を覗き込んだ。
「最近本当に忙しかったんだ、仕方ないだろ。それに何で西川が出てくるんだ?」