先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

いけないいけない。
頭を振って気を取り直して作り始めた。

今日は、鳥の照り焼きに、海藻サラダ、大根のお味噌汁、それに昨日作ってあったきんぴらごぼう。
和食好きなこうくんの好きなメニューだ。

こうくんは、最近調子の悪いノートパソコンを診てくれている。
機械物に弱い私はいつもこうくんに頼ってしまうけど、こうくんは得意なようでいとも簡単そうに直してくれる。



「よし、これでいいだろう」

もうすぐ料理も完成というところで、こうくんも終わったようだ。盛り付けを中断してパソコンを見に行く。

「必要なツールも入れたから少しはマシになってるはずだ」

「ありがとう!やっぱりこうくんすごいね!パパっと直しちゃう」

「こんなの大したことじゃない。お前が知らなすぎなだけだ。」
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