先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
航said
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食事中、
突然取り乱し始めた花笑を落ち着かせる為、傍に行き抱き締めた。
今まで拗ねたり落ち込んだりすることはあったけど、こんな取り乱す事はなかったから焦った。
抱きしめたまま少し落ち着いてきたのを見計らって話はじめる
「さっきから何言ってるんだ?なぜここで西川が出で来る」
「‥だって、こうくんと西川さんが付き合ってるって噂で…いつもこうくんのそばに西川さんが居て、うっ‥すごくお似合いで‥ううっ‥」
また噂か・・・
呆れにも似たため息をつき、抱きしめていた腕を解き花笑の顔を覗き込む。
涙に濡れた顔はクチャクチャでそんな顔も愛しいと思える自分がいる。
花笑は見られたくないのかそっぽを向いた。かまわずそのまま問いかけた。
「何勘違いしてるんだか知らないが、俺がいつ西川と付き合ってるなんて言った?」
「うっ、それを今言おうとしてたんじゃないの?」
「言わない。だいたいそんな事実はない。」
「…本当に?」
恐る恐るこちらを向き、窺うように聞いてくる。
「本当だ」
まっすぐに目を見てうなずく。
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食事中、
突然取り乱し始めた花笑を落ち着かせる為、傍に行き抱き締めた。
今まで拗ねたり落ち込んだりすることはあったけど、こんな取り乱す事はなかったから焦った。
抱きしめたまま少し落ち着いてきたのを見計らって話はじめる
「さっきから何言ってるんだ?なぜここで西川が出で来る」
「‥だって、こうくんと西川さんが付き合ってるって噂で…いつもこうくんのそばに西川さんが居て、うっ‥すごくお似合いで‥ううっ‥」
また噂か・・・
呆れにも似たため息をつき、抱きしめていた腕を解き花笑の顔を覗き込む。
涙に濡れた顔はクチャクチャでそんな顔も愛しいと思える自分がいる。
花笑は見られたくないのかそっぽを向いた。かまわずそのまま問いかけた。
「何勘違いしてるんだか知らないが、俺がいつ西川と付き合ってるなんて言った?」
「うっ、それを今言おうとしてたんじゃないの?」
「言わない。だいたいそんな事実はない。」
「…本当に?」
恐る恐るこちらを向き、窺うように聞いてくる。
「本当だ」
まっすぐに目を見てうなずく。