先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
「ふふっ、行かないよ、合コンなんて。こうくんがいるのに行くわけないでしょ?ただ誘われただけ」
ふふふっと嬉しくて笑っていると ばつの悪そうな顔して「なんだよ、それを早く言え」と小さく呟いている
「でも、西川さん押しが強いというか断りにくいというか…」
どう断ろうと考えていたら、ぐっと腰を引き寄せられ、ぴったりと体が密着して身動きができない
「こ、こうくん?」
「そんなもの、俺に残業頼まれたとでも言っておけ」
そう言って、顎を掬われ迫ってくる。
「ちょ、ちょっと待って!ここ会社!」
「そんな事はわかっている」
チュッとリップ音がして羞恥心が沸き起こる。
んも~恥ずかしくて顔が熱い。
「フッ、ゆでダコみたいだな」
山片課長は意地悪な顔で余裕のコメント。益々熱くなる頬に触れてくる。
「な、なんでこんなこと~」
涙目になりながらうったえると、
「そんなのお仕置きに決まってる。」
「お、お仕置き?」
「俺を笑ったことと、今日、目が合う度逸らすよな?」
「うっ、気づいてたの?」
「当たり前だ」
「あれは、ただ、恥ずかしくて…」
「わかってるけど…」