セナカアワセ

その言葉にやっと、遙人君は顔を歪ませた。




なによ、、、、、、、




ここまで言わないと、分からないなんて。




1番近くにいたのは遙人君なのに、、、、




どうしてこんなこと、、、、、、




叫びながら流れ出していた涙が止まらない。




悔しいっ、悔しいっ、




守れなかった、、、、、、




遅かった、、、、、、、、、




「、、、、、、、、、俺っ、間違った。」




そう言った遙人君は顔を急に真っ青にさせた。




でも、ここで遙人君が謝りたいと言ったとしても私が許せなかった。




「やっと気づくなんて、馬鹿だね。なに自分の好きな好きな人傷つけてるの？分かるよ、遙人君が那美香のこと好きなこと。、、、、、、どうせ嘘でしょ？付き合ってるなんて。」




最初から分かってた。




付き合ってないことくらい。




それでも、どんな事情があるにしろ、那美香を傷つけたことには変わりないんだ。




遙人君でも、許せない。




「、、、、、、もう近づかないで。那美香に。これ以上近づいて、壊さないでよ。またトラウマを増やすなんて止めて。」