セナカアワセ
そんなことをしみじみ考えながら、私は夕焼けを見ながら帰った。














次の日。



栞里に何があったのか全部話した。




最初はムカつくって言ってたけど、話し終わることろには、




「あいつ、馬鹿なのね。めんどくさい女の典型的な人だわ。」




そんなことを言っていた。




そんな栞里を見て私は笑ってしまった。




ズバズバ言ってしまうところが栞里のいい所だと思う。



「でも良かった。那美香が笑うようになって。そこは、あいつが馬鹿だったからだね。那美香の感情を取り戻してくれた。、、、私は結局何も出来なかった。」




無表情な那美香を助けられなかったと、俯く栞里。




「何言ってるの!?一緒にいてくれて良かった!本当は会長と帰りたいのに私と帰ってくれて。お泊まりも、栞里がいたからズタズタになるまで、家から出たくなくなるまで壊れずにすんだ!!だから、ありがとう、栞里っ!!」




私はそう言うと栞里のことを思いっきり抱きしめた。



ありがとう栞里。




そう思いを込めて。



「ちょっ、苦しいよ!!でも、どういたしまして。私ぐらいだからね?那美香のこと全部知ってるの?だからいつでも頼って。」



「うん。そうだね。栞里もね?なんでも言ってね?」




「うん。」




< 124 / 160 >

この作品をシェア

pagetop