セナカアワセ
放課後。




栞里が会長に用があると言って3年生の教室に向かって、私は教室でひとり帰りを待っていた。




すると、机の上に置いたスマホがブーブーッと振動した。




知らない番号?




恐る恐る開いてみると、そこには昨日登録した名前が。




由果ちゃんだ。




­­--­­--­­--今日これから話してくるね。一応連絡はしたんだけど、見てるか分からないから、学校で遙人見つけたら、この前のカフェに来てって伝えてくれる?­­--­­--­­--­­--




良かった。




今日話すんだ。




­­--­­--­­--了解。見かけたら伝えるよ。­­--­­--­­--




送信すると、また通知が来た。





­­--­­--­­--ごめーん。昇降口まで来てて!­­--­­--­­--




っていうのは栞里から。




私はリュックを背負って教室を出た。





階段を降りていると、前から来たのは、




「、、、、、、遙人。」




私がそう言うと、遙人が顔を上げた。




「、、、、、、那美香。」




私は深呼吸して、ぎゅっと目を閉じた。




そして、




「由果ちゃんが、こないだのカフェに今から来てって。伝言。伝えたから、ちゃんと行ってね。」




それだけ言うと私は階段を駆け下りた。




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