セナカアワセ
「ショッピングって、何買うの?」




「私?んーーー、ちょっと欲しい本があったんだよね。だから、本と春服欲しいなーって。」





私が服?なんて思った?




私だって気にしますよー。




「遙人はバッシュ?私もお母さんに言って、お小遣いもらって買おうかなー。」




遙人はバスケをまた始めた。



私の通っているバドミントンクラブの隣の体育館で、社会人バスケやってるんだ。




大学生とか一般の男の人が集まって週に何回かバスケしてる。




やっぱり高三になるし、ここから部活するのは無理だし。




でも、ブランクがあるとはいえ、遙人はチームの中で得点王って言われているらしい。




私はまたバスケしてくれたことが本当に嬉しかったんだ。




「じゃあ、色違いにしようよ。」




「おっ、いいねー。」




私達はなんか、他のカップルみたいにイチャイチャできない。




甘えたいって、なんか、どういうことなのか分からない。




遙人はやっぱりそういう、甘えたりしてくる彼女の方がいいのかなー?




なんてつまらないことを考えるようになってしまった。





「さっきから何考えてんの?気になるじゃん!」





そう言って私に頭突きしてくる遙人。




「痛いっ!!もー、なんでもないよ。あっ、送ってくれてありがと。」









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