セナカアワセ
歩いていくと、頭の上に綺麗な桜が舞っている。




うわぁーーーーーー!!




花びらのシャワーだ。





面白くなさそうって言ったけど、これを見たら感動してしまう。




風が吹くと桜の匂いがふわっと香る。




なんか、ワクワクするようなそんな気分になる。




近くにあった屋台でお好み焼き買ったりして、歩きながら桜を楽しんだ。




「じゃあ、また夜に!!楽しんできてねー!!先輩、栞里のことお願いします。」





「はい、お願いされました。お前らも楽しんでこいよ。」




「はいはい、行くぞー。那美香。」




そう言って私の手を取って歩き出す遙人。



話してたのに、なんなんだ?



「ちょ、早いよ。なんで話してたのに行っちゃうの?」



私がそう言うと、握っていた手を絡めて恋人繋ぎにする。




「だって、那美香と二人でいるのが良かったから!なんかさ、あぁいう栞里と直央のデートもいいけど、俺は大声で笑ったり、賭けしたりする方が楽しい。」




遙人がそんな風に思ってたなんて知らなかった。




てか、二人でいるほうがいいなんて、ストレートに言われてこっちが照れる。



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