セナカアワセ
私だって、そんなに恋したことあるわけじゃないし、、、



どっちかって言えば、最悪なことばっかりあったから、、、



「那美佳?大丈夫?」



「あっ、うん!大丈夫!!」



いつの間にか自分の過去を思い出してしまった。



「いつも栞里はカッコイイ服着るから、スカート着てみたら?会長も驚くよ!それにプレゼント渡したら喜んでくれそう。」



「スカートかーーーー。恥ずかしいんだよね。」



「でも、驚かせるにはいいんじゃない?それに栞里手足すらっとしてるんだから。絶対似合う。」



栞里のためにいくつか作戦を考えてみた。



上手くいくといいな、クリスマス。



思えば、去年は栞里と過ごしたんだな。



「なんの話ーー?」



突然後ろから声を掛けてきたのは陸。



「デートの話ー。」




「えっ!?!?那美佳が!?!?」



「違うよ!!栞里!!!」



私が誰とデートするって言うのよ。



あーびっくりしたって、なぜかその場で深呼吸している陸。



そんな姿を見て栞里は笑っているけど、何が面白いのか私には分からない。



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