セナカアワセ
また、
思い出しそうになった。
嫌な過去を。
振り払われた手の感触が、今でも残っている。
好きだと気づいた相手から、
拒まれた手。
怖かった。
今も怖い。
好きな人から、
拒まれて、
振り払われて、
傷つけられることが。
栞里と教室に入ると、
「おはよう、おふたりさん!!冬休みどうだったー?」
朝から元気な陸が私の席に座っていた。
「おはよう、陸。朝からうるさいから避けてくれる?」
と、栞里の厳しい一言。
「酷いなー、新学期初日だって言うのに。」
あーだこーだ言い争っているふたりの会話をぼーっと聞いていた。
すると、そんな私に気づいたのか、陸に肩を掴まれた。
「どうした?元気ねーな。」
「そうかな?お正月はしゃぎすぎたからかな。学校、、、来たくなかったし。」
そう言うと、どんだけ楽しんでたんだよと笑った陸。
そんな陸の脚を栞里が蹴った。
このぽんこつが!!なんて怒っている。
正直、学校に来たくないのはあった。
もし、遙人とすれ違ったら?
なんて言えばいいの?
また、
掛ける言葉を間違えたら?
そんな不安だけが胸を支配する。
思い出しそうになった。
嫌な過去を。
振り払われた手の感触が、今でも残っている。
好きだと気づいた相手から、
拒まれた手。
怖かった。
今も怖い。
好きな人から、
拒まれて、
振り払われて、
傷つけられることが。
栞里と教室に入ると、
「おはよう、おふたりさん!!冬休みどうだったー?」
朝から元気な陸が私の席に座っていた。
「おはよう、陸。朝からうるさいから避けてくれる?」
と、栞里の厳しい一言。
「酷いなー、新学期初日だって言うのに。」
あーだこーだ言い争っているふたりの会話をぼーっと聞いていた。
すると、そんな私に気づいたのか、陸に肩を掴まれた。
「どうした?元気ねーな。」
「そうかな?お正月はしゃぎすぎたからかな。学校、、、来たくなかったし。」
そう言うと、どんだけ楽しんでたんだよと笑った陸。
そんな陸の脚を栞里が蹴った。
このぽんこつが!!なんて怒っている。
正直、学校に来たくないのはあった。
もし、遙人とすれ違ったら?
なんて言えばいいの?
また、
掛ける言葉を間違えたら?
そんな不安だけが胸を支配する。