セナカアワセ
第3節 バレンタイン
廊下には待ち伏せするたくさんの女の子。
教室には朝からそわそわした男子。
あちこちから聞こえる拍手と、歓声。
大丈夫だと慰める声。
今日は何の日かって?
2月14日。
バレンタインデー!!
バレンタインは男子も女子も朝から夜まで盛り上がるイベントナンバー1だ。
「おはよう、栞里!会長に作ってきたの?」
教室に入ると、真っ先に栞里のもとに駆け寄った。
「うん。でも、不味かったらどうしよう、、、」
「大丈夫!だって美味しいの私が確認したし!」
前の週、私は栞里の家で練習した。
料理なんてそんなにしたことないし、なんせ栞里のお母さんはパティシエだからー!!
本当に美味しいんだ、栞里のお母さんのお菓子!
「でも、怖いじゃん。もうほかの人から渡させてたらどうしよう。」
「そんなこと心配するなら、朝に行けばいいのに。1番に渡して、他の人から貰わないで!って言えばいいじゃん!」
私がニヤニヤしながら言うと、栞里は顔を真っ赤にして私の背中を叩く。
「私は頑張るよ!那美香こそ持ってきたんでしょうね?」
「うん、持ってきたよ。でも、緊張する。」
「今日、言ってみるの?」
「うん、約束したからね。一緒に、告白できるといいけど。」
教室には朝からそわそわした男子。
あちこちから聞こえる拍手と、歓声。
大丈夫だと慰める声。
今日は何の日かって?
2月14日。
バレンタインデー!!
バレンタインは男子も女子も朝から夜まで盛り上がるイベントナンバー1だ。
「おはよう、栞里!会長に作ってきたの?」
教室に入ると、真っ先に栞里のもとに駆け寄った。
「うん。でも、不味かったらどうしよう、、、」
「大丈夫!だって美味しいの私が確認したし!」
前の週、私は栞里の家で練習した。
料理なんてそんなにしたことないし、なんせ栞里のお母さんはパティシエだからー!!
本当に美味しいんだ、栞里のお母さんのお菓子!
「でも、怖いじゃん。もうほかの人から渡させてたらどうしよう。」
「そんなこと心配するなら、朝に行けばいいのに。1番に渡して、他の人から貰わないで!って言えばいいじゃん!」
私がニヤニヤしながら言うと、栞里は顔を真っ赤にして私の背中を叩く。
「私は頑張るよ!那美香こそ持ってきたんでしょうね?」
「うん、持ってきたよ。でも、緊張する。」
「今日、言ってみるの?」
「うん、約束したからね。一緒に、告白できるといいけど。」