The☆ブラバン





学校指定のダッサダサな紺色のブレザーと、膝下の超ロングスカート。



着慣れない制服姿でくぐった校門は、すごく大きく感じた。








ランドセルの代わりにこれかれ背負う学校指定のごついスクールザックを背負って校舎に向かっていると、自分と同じような格好をした生徒たちがわらわらと玄関に群がっていた。




「あさこちゃーん!!!おんなじクラスだよ!!!」



生徒の群れから飛び出してきた自分より20センチはでかい、体格の良い女の子。


彼女の名前は後藤広江(ヒロエ)


もとは別の小学校に通っていたが、おにぃ同士が友達だったから昔から付き合いがある。



「マジで!!?…よかった、色々と不安で…」


「みんなそうだって、気楽にいこうよ!!」







ケツをひっぱたいて豪快に笑うヒロエに、ちょっとだけ救われた





< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop