【完】さつきあめ
「うん」
「その浮気相手にすっごく似てたから」
「え?!宮沢さんなの?!」
「いや、すっごく似てたからびっくりしただけだって。
髪の色とかも違うし、もっと落ち着いてる感じのクールな人だったはず。間違ってもああやって絡んでくるタイプじゃねぇよ…。一瞬見た時すげぇ似てたから焦った」
何でこの時わたしは気づけなかったんだろう。
この時じゃなくて、今までずっと
あなたたち2人を繋ぐヒントなんて今までずっとあったはずなのに
冷静に考えれば、いつだって、2人をどこかで重ねていたのに。
その夜、朝日から電話があった。
もちろん出なかった。いつもなら何度かコールを鳴らせば諦めるのに、今日の朝日はしつこかった。
「もしもし」
「何で電話でないんだよ?!」
「いま出たじゃないですか!!!」
「まだあの男といるのかよ」
「いるわけないでしょ?!もうとっくに別れました!」
「お前も有明が好きだとかしつこく言ってたわりには遊んでるんじゃねぇか!」
何でこの人に怒られるのか、いまいちわからない。
「誤解しないでくださいね!
今日は涼に宮沢さんのプレゼント選びに付き合ってもらってただけだし、涼はただ飲みに行ってるお店の店員で、ただの友達ですから!」
「……」
思わず朝日のプレゼントの事を言ってしまった。
言ってしまった後に後悔したが、もう遅い。
「その浮気相手にすっごく似てたから」
「え?!宮沢さんなの?!」
「いや、すっごく似てたからびっくりしただけだって。
髪の色とかも違うし、もっと落ち着いてる感じのクールな人だったはず。間違ってもああやって絡んでくるタイプじゃねぇよ…。一瞬見た時すげぇ似てたから焦った」
何でこの時わたしは気づけなかったんだろう。
この時じゃなくて、今までずっと
あなたたち2人を繋ぐヒントなんて今までずっとあったはずなのに
冷静に考えれば、いつだって、2人をどこかで重ねていたのに。
その夜、朝日から電話があった。
もちろん出なかった。いつもなら何度かコールを鳴らせば諦めるのに、今日の朝日はしつこかった。
「もしもし」
「何で電話でないんだよ?!」
「いま出たじゃないですか!!!」
「まだあの男といるのかよ」
「いるわけないでしょ?!もうとっくに別れました!」
「お前も有明が好きだとかしつこく言ってたわりには遊んでるんじゃねぇか!」
何でこの人に怒られるのか、いまいちわからない。
「誤解しないでくださいね!
今日は涼に宮沢さんのプレゼント選びに付き合ってもらってただけだし、涼はただ飲みに行ってるお店の店員で、ただの友達ですから!」
「……」
思わず朝日のプレゼントの事を言ってしまった。
言ってしまった後に後悔したが、もう遅い。