【完】さつきあめ
「あたしは別にっ!
馬鹿にされるのが嫌なの!ONEや双葉に!シーズンズなんて所詮そんなもんよねって!
大体綾乃さん…何でこんなに手を抜くんだろ…」
「ね、綾乃ちゃんってそんなにすごかったの?」
確かに綾乃は綺麗だし、一緒に接客していても気づかいも心配りもすごいと思う。
けれど綾乃はほとんどフリーにはつかない。それは指名がずっと入っているからなのだからだけど。たまにフリーについてもテーブルマナーは完璧なのに、自分から率先して場内をとりにいくような子ではなかった。
「綾乃さんは双葉にいる時はずっとナンバー1だったよ」
「そうなの?!」
「あたしはその頃違う系列のキャバで働いてたから詳しくは知らないけど
噂によると全店舗の中でもナンバー3に毎月入るような人だったの」
「じゃあ何で?!」
ヘルプで着く綾乃のお客さんは皆太客ばかりだった。
けれど綾乃はお客さんのキープボトルを一緒に飲むような子だったし、席でシャンパンや高級ボトルが空くこともあまりない。その話を聞いた後に思い返せば、それは綾乃が意図的にやっているとしか思えなかった。
「そんなのあたしも知らないけど…
あっ!でも変な噂が一時期広まったことがあったなぁ…」
「変な噂?」
はるなは言ったあとにしまったというような顔をして口を結んだ。
馬鹿にされるのが嫌なの!ONEや双葉に!シーズンズなんて所詮そんなもんよねって!
大体綾乃さん…何でこんなに手を抜くんだろ…」
「ね、綾乃ちゃんってそんなにすごかったの?」
確かに綾乃は綺麗だし、一緒に接客していても気づかいも心配りもすごいと思う。
けれど綾乃はほとんどフリーにはつかない。それは指名がずっと入っているからなのだからだけど。たまにフリーについてもテーブルマナーは完璧なのに、自分から率先して場内をとりにいくような子ではなかった。
「綾乃さんは双葉にいる時はずっとナンバー1だったよ」
「そうなの?!」
「あたしはその頃違う系列のキャバで働いてたから詳しくは知らないけど
噂によると全店舗の中でもナンバー3に毎月入るような人だったの」
「じゃあ何で?!」
ヘルプで着く綾乃のお客さんは皆太客ばかりだった。
けれど綾乃はお客さんのキープボトルを一緒に飲むような子だったし、席でシャンパンや高級ボトルが空くこともあまりない。その話を聞いた後に思い返せば、それは綾乃が意図的にやっているとしか思えなかった。
「そんなのあたしも知らないけど…
あっ!でも変な噂が一時期広まったことがあったなぁ…」
「変な噂?」
はるなは言ったあとにしまったというような顔をして口を結んだ。