【完】さつきあめ
「え?!!」
その日の営業終了後、給料日。
初めてもらう給料の袋がずしっと重くて、中身を確認して驚いた。
給料明細を見て、また驚く。 いままでの人生で手にしたことのないお金。
わたしたちの給料は固定制ではもちろんない、売り上げ、指名、同伴、すべてがポイントという数字になって、そのポイントから時給が決まる。それに指名や同伴、ドリンクバックがつく。要は稼げば稼ぐほど無限ということで。
入ったばかりで売り上げとしてもトップではないわたしでこれだけ貰えるということは、上位にいる女の子たちはいくら稼ぐのだろう。 身震いがした。改めて自分が立っている世界が一般的に見れば普通ではないと感じる。
「ねぇねぇ、明日買い物にいかない?」
「いいねぇ~!給料も入ったし!あたし新作のワンピ欲しいんだぁ!さくらも欲しいものあるの?」
「お店で着るワンピとか靴とか…
あと…可愛い服見立ててもらいたくて…」
少し顔を赤らめて言うわたしに美優はにやりとした。
「あ~!!!明日の社長とのデートのためでしょ~?!」
「そ、そういうわけじゃないけど!」
「でも明日デートなのに時間だいじょうぶ?」
「会うのは夕方の5時からだから」
「そっかぁ!ねぇ綾乃も行こうよ!」
ちらりと綾乃に目をやると、面白くない顔をしていた。
「あたしは遠慮する。明日用事あるし」
その日の営業終了後、給料日。
初めてもらう給料の袋がずしっと重くて、中身を確認して驚いた。
給料明細を見て、また驚く。 いままでの人生で手にしたことのないお金。
わたしたちの給料は固定制ではもちろんない、売り上げ、指名、同伴、すべてがポイントという数字になって、そのポイントから時給が決まる。それに指名や同伴、ドリンクバックがつく。要は稼げば稼ぐほど無限ということで。
入ったばかりで売り上げとしてもトップではないわたしでこれだけ貰えるということは、上位にいる女の子たちはいくら稼ぐのだろう。 身震いがした。改めて自分が立っている世界が一般的に見れば普通ではないと感じる。
「ねぇねぇ、明日買い物にいかない?」
「いいねぇ~!給料も入ったし!あたし新作のワンピ欲しいんだぁ!さくらも欲しいものあるの?」
「お店で着るワンピとか靴とか…
あと…可愛い服見立ててもらいたくて…」
少し顔を赤らめて言うわたしに美優はにやりとした。
「あ~!!!明日の社長とのデートのためでしょ~?!」
「そ、そういうわけじゃないけど!」
「でも明日デートなのに時間だいじょうぶ?」
「会うのは夕方の5時からだから」
「そっかぁ!ねぇ綾乃も行こうよ!」
ちらりと綾乃に目をやると、面白くない顔をしていた。
「あたしは遠慮する。明日用事あるし」